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ピアニストからだ理論 <18>
からだの不思議 “解剖学のお話し”
「解剖学のオススメの参考書」
*2011~2014年まで”ameblo.jp/sinfonian/"内で「演奏のための機能解剖学」としてご紹介していた中か らの抜粋です

ピアノ演奏に役立つ解剖学の本のご紹介のコーナーです。
近年、少しずつですが音楽家の間にも身体に関する知識を積極的に身につけるために勉強する人が増えてきました。私個人としては、ピアノを学習する過程で、 身体に関する知識は本来あるべきではないか、と考えています。特に古いピアノ教育でハイフィンガー奏法で痛みや腫れなど、故障を繰り返しているようなピアニストの方やピアノ指導者の方には是非とも学習していただきたいと思っています。
ピアノ演奏で主として必要な解剖学の内容は、「運動器系」です。運動器系の「骨・筋肉・神経」の機能とその働きを中心に学習をお勧めします。
・手や指を動かす骨、筋肉、支配神経・手首、肘、肩関節の形状とそのはたらき
・肩甲帯(けんこうたい)と言われる骨の連動と筋肉のつながり・脊柱(せぼね)の動きとそのまわりの筋肉(固有背筋の形状とはたらき)
・骨盤と脊柱の役割はなにか
・坐骨の位置と座位(姿勢)の取り方
特に上記の項目については、ピアノの弾く人ならば是非知って欲しい内容です。解剖学のお勧めの参考書をご紹介します。
(*初心者向きではありませんが、時間をかけてじっくり学ぶにはこのレベルの本をお持ちになるとよろしいのではないでしょうか。)

「 新 動きの解剖学 」(オススメ)
ブランディーヌ・カレ-ジェルマン著 科学新聞社出版局訳 6,300円